国会質問

質問日:2017年 5月 10日  第193通常国会  北朝鮮・拉致特別委員会

横田さん“地獄の状況続いている”

 武田議員は、拉致被害者の家族に「北朝鮮をめぐる情勢が緊迫する中、拉致問題の解決に向けた懸念や願いは何か」をお尋ねしました。

 

 娘のめぐみさんを拉致された横田早紀江さん(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会)から「(娘の)『助けて』という声をいつも聞きながら頑張ってきた。戦後、豊かで平和な国になったにもかかわらず、地獄の状況が続いている。」「解決するためには知恵が必要。総理は知恵や交渉力に長ける議員をしっかりと見て生かしてほしい、国会議員としての役目が十分に果たされるようにしてほしい」と訴えました。

 

 

 

議事録

○武田良介君 日本共産党の武田良介です。
 今日は、参考人の皆さん、本当にお忙しい中、本当に大変な中御参加くださいまして、ありがとうございます。
 参考人の皆さんのお話も伺いまして、横田参考人の娘さんが家に帰っていらっしゃらない、私も子供がおりますので若干思いも重ねながら聞かせていただきましたけれども、家に帰って娘さんがいないという、そういった思いですとか、それから、斉藤参考人が、お母さんが海岸にいるということで海辺に行かれたお話、介護の末亡くなられたお話など、私も重く受け止めたところであります。
 そこで、まず最初に、飯塚参考人、横田参考人、斉藤参考人、三人の参考人にお伺いしたいと思いますが、今、北朝鮮をめぐって大変緊迫した情勢が進んでおります。こういう情勢の下で拉致問題の解決という悲願を達成していくために、今懸念されている点だとか、とりわけ懸念されている点、また、こうしてほしいという注文、注文といいますか、願い等があれば改めてお伺いしたいというふうに思っております。
○参考人(飯塚繁雄君) 北朝鮮をめぐる状況、情勢が非常に緊迫というか混乱というかしております。私たちが常に事件を追うに、このことが拉致問題の解決にどう影響してくるのかというふうにいつも考えるわけです。したがって、それぞれが影響力をうまく利用して有効に使えるのかということと、逆に、こういうことになってしまっては拉致問題も解決は難しいというふうな思いをするのか。いろいろ考えはそれぞれの御家族もあると思いますけれども、これももう何回も言っていますけれども、そういう状況下にあってもそのことが拉致を解決できない理由にはしたくない、してほしくないと思うんですね。というのは、全てどんな状況にあろうともというのは、直接ミサイルと拉致というのは関係ないわけです。
 したがって、そういうふうに考えていけば、まず北朝鮮で生きて待っている人たちを取り返すのが先決であろうと。それには周りの状況がどうあろうとももう関係ないというふうに私はあえて考えていますので、一つ一つの状況によってこの問題の解決が難しくなった、あるいはいい方向に行ったというふうな一喜一憂した判断というのは非常に懸念するところでございます。
○参考人(横田早紀江君) 私たちは、先ほども申し上げましたように、もうこの拉致ということが分かったときから、写真を出したときからめぐみのことを本当に生きて帰れるのかなって、いつもどうなんだろうという思いをずっとしながら、本当に覚悟を、ある意味覚悟を決めながらこのような活動をさせていただいてきました。
 本当に、でも生きているんだと、助けてという声をいつも聞きながら頑張ってきましたので、やっぱりこれは本当に国家が、日本の国がこのような大変なことをされている、物すごく平和で何でもそろっていて、戦後本当に豊かになった、もう何にも言うことがないほど平和な国になっているにもかかわらず、そういうふうな平和な温かい中でもう考えてもみないような地獄の状況が北朝鮮の指導によって行われ続けているということが、こんなことが放っておいていいことなんだろうかということを本当にもっともっとメディアの方にもお願いしたいんですが、国会の場でいつもそのことを、もっともっと前から本当はそれはずっと言っていただきたかったし、そして、解決するためにはやはり知恵が必要です。
 本当にいろんな知恵が必要なので、国会議員の皆様方の中にも、私たちはお一人お一人は存じ上げませんけれども、本当に聡明な方もいらっしゃいますし、知恵を持った方もいらっしゃいます、そして上手に交渉ができる方もいらっしゃるはずなんですね。そういう方をやはり総理もしっかりと見ていただいて、そういう方を貴く用いていただいて、そして対北朝鮮という形で十分に生かして、国会議員としての本当にお役目がもう十分に果たされるように、そのことをやっていただければなといつも思っております。
○参考人(斉藤文代君) 私は、いつも地方の方にいますのでニュースは欠かさずに見ているつもりです。夜中まで、最後まで見て寝るようにしておりますけれど、いつも私が感じることは、これだけ日本の国にはいろんな方がたくさんおられるのに、この一つ一つの拉致問題を何かの理由で片付けられないということは置いておかないと、理由があっても片付けるという気持ちがないといつまでたってもこの問題は解決しないと思っておりますので、拉致問題を、日本の国が絶対に取り戻すという気持ちをお一人お一人が持っていただいて、国が、これは一刻も争うことなんだからということを皆さん認識して、助け出すということをもう少し国会の場でも、皆様の場でもこの言葉を出していただけたらば、もっともっと国民の方々も力を入れて後押しをされて、日本の国が一日も早く笑顔になれるということを皆さん目的を持って動いてくださると私は信じておりますので、日本の問題は日本の国でしっかりと片付けていただきたいと私はいつもいつも願って皆様方の討論、いろんなことをニュースで見ておりますので、何とかこの拉致問題を片付けていただきたいと。
 もう本当に時間がありません。先ほども申し上げましたけれど、親の代、子の代、孫の代どうなるんでしょうと。もう私たちは会いたいんです。本当に自分の家族に会って自分のできる限りのことを託して、それから自分の人生をもう少し見詰めていきたいなと思っておりますので、皆様方が動いていただければ絶対に解決する問題だと思っておりますので、どうかこれからも皆様方の力を寄せ合って拉致問題を解決していただきたいというのが私の願いであります。日本の国で解決していただけたら一番いいことだと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○武田良介君 ありがとうございます。
 時間がなくてちょっと恐縮なんですが、最後に飯塚代表にお伺いしたいと思うんですが、六か国協議、二〇〇五年の際にも非核化とそして拉致問題も含めて解決していくために国交正常化をということで共同声明も出されているかと思うんですが、今また新たな情勢を迎えているわけでありますけれども、この六か国協議、またその基本になっている日朝平壌宣言、ちょっと時間がないのであれですが、今どのように捉えておられるのか、お聞かせいただければというふうに思います。
○参考人(飯塚繁雄君) 六か国協議も当初話題になっていろいろ一部期待する面もありましたけれども、余りにも拉致問題からちょっと離れている議題が多いわけですね。したがって、それを討議している間に拉致問題が本当に前へ進むのか、そして、各国、当然、中国もロシアも入っていましたですね、がこの日本人の拉致問題にどれだけ真剣になって前向きになって対応してくれるかという疑問もありました。したがって、それが発足してしばらくたってから、これは駄目だなというふうに実は私は思ったわけです。
 その後、平壌宣言、ストックホルム合意、いろんな形でそういう協議がなされる場は確かにできたと思うんですけれども、やはりそれについても、日本人拉致問題の重要性というか、それの重要度がどうも少ないと感じておりました。したがって、それ以外の問題については、論議あるいは協議、対応できる状況というのはあるかもしれませんけれども、やはりストックホルム合意につきましても、私としてはあれでは拉致問題が進まないというような主観を持っています。
 というのは、やはりそれだけ拉致被害者の帰国、日本人拉致被害者の帰国に対する重要度というか関心度というか課題の重さというか、それを全く感じておりませんので、実を言うと、あれだけを当てにするのはちょっと無理という懸念を持っています。
○武田良介君 ありがとうございました。終わります。

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