「たけださんは、国会に行って特にどんなことをがんばりたいんですか」とときどき質問されることがあります。
やっぱり最初に浮かぶのは、子どもたちのことです。わが子ということもありますが、子どもたちが未来に希望を持てるかどうか、気になります。
いま子どもたちはどうか。「子どもの貧困」ということが言われて久しく、社会全体を貧困が覆っています。それは、お父さん、お母さん、またはおじいちゃん、おばあちゃん世代も、不安定雇用や低賃金、少なすぎる年金や医療・介護の切り捨てによる結果です。10月26日、財務省が国立大学の運営交付金を減らし、学費でまかなうように求める方針を打ち出しました。これでは、さらに貧困が学習権を侵害し、学びたくても学べない子どもたちを生み出すことになってしまいます。
私が大学で学んだことは、「どの子もみんな、等しく成長できる力も権利もある」ということです。ちょっと障がいのある子も、勉強が苦手な子も運動が苦手な子も、それぞれ個性があって、それが素敵であり、また「学んだ、わかった」というときには笑顔になるものです。誰でも学んだら、「知る喜び」を味わい、もっと知りたくなり、また学ぶ。それが、子どもたち一人ひとりの未来になり、夢になっていく。教育実習などのわずかな経験ですが、私の実感したことです。
昨日、岐阜市で「ママパパの会」のみなさんと懇談させていただきました。テーマは、国民連合政府、戦争法についてでしたが、出された意見の多くは、「一億総活躍社会っていうけど、女性の雇用条件を改善しないとダメ」「保育料あがってたいへん」「黙掃(もくそう:黙って掃除をすること。漢字はこれでいいのか?)とか、給食はみんな黒板の方を向いて、だまって食べるとか、学校教育に心配している」という、子育て、くらしの不安がたいへん多く聞かれました。
もちろん、フランスのテロ事件などの話もありましたが、「どの子も戦場に送らない」決意のママ・パパのみなさんの日々の願いは、ここにもあるんだと実感しました。
「うちの子も、一人の青年も決して戦場に送らない」「子どもたちが夢を持てる社会を」目指してがんばろうと思いました。