12月23日、24日の2日間、新潟県の佐渡島へ行ってきました。佐渡島は、10の市町村がありましたが、現在は合併して佐渡市1つに。農林水産業と観光業が主です。 私が子どものころは、佐渡汽船が観光PRのテレビCMをよくやっていて、「トキがいる!」「金銀山があるんだ!」というのを見てきたので、行きたいと思っていた土地でした。今回、初めて佐渡島に行くことができました。 佐渡市は、来年4月に市会議員選挙です。ともに現職の中村良夫市議、中川直美市議にお世話になりました。 街頭演説、つどい、またJAや森林組合、漁協との懇談など、充実の2日間でした。 全体を通じて感じた点を3つ。 1つは、TPP、原発、戦争法などの問題とともに、とくに離島であるがゆえの離島航路問題、海上運賃の問題をはじめ、特別な課題があり、それが「オール佐渡」の取り組みに発展しうる重要課題、発展させなければならない重要課題だということです。 1日目のつどいでは、小学校の統廃合問題、総合病院の建設にかかわって、国や県から補助金がいっさい出なかったことなどが話されました。2日目の各界との懇談でも、「海上運賃がつらい。木材を合板にするために出荷しても、本州の他の木材より、海上運賃の分、コストがかかっているので高くて使ってもらえない」(森林組合)、「消費地に近い漁場に負けてしまう。さらに、佐渡汽船の貨物運賃を20%~25%くらいあげるという話もある。ならないことだ」(羽吉浜漁協)という声が次々と出ました。
ある方は、「見捨てられた島だ」と表現された方がいました。 かつては、畜産でも肉牛の飼育をしていたそうですが、いまはコスト高だと、乳牛と子牛を売りにだすだけになり、林業でも間伐材を合板やチップにする工場もないので、すべて新潟に出しているということも聞きました。島の建設業はみんな、木材は島内の木材ではなく、島外から買っているのだそうです。島内で地産地消ができる、経済を回せる仕組みが必要だと感じました。 農協の懇談の際、「TPPの影響は必ずある」というお話から、私が「こういうお話も聞いた。これは保守とか革新とかではない、『オール佐渡』の願いではないか」とお話をすると本当にその通りだと、深くうなづいておられました。
2つは、国民連合政府に向けての一致も作られているということです。JA佐渡農協では、TPPについて「全中は、条件闘争に入り、十分な補償が得られたといっているが、見方が甘い。JA新潟県や私たちはもっと厳しい見方をしている」と話し、「このままでは安倍政権の独裁だ」と話されました。 森林組合でも、提案についてはご承知いただいており、「安倍政権は何とかしないと。共産党にはがんばってもらいたい」との声をかけていただきました。 街頭演説でも、どこでも家から出て聞いてくださる方、買い物中の方が手を振ってくださるなどの反応がありました。 3つは、日本共産党佐渡市議団の活躍です。6月議会では、「TPPの国会決議を守れ」「柏崎刈羽原発を動かすな」という請願を可決させるなど力を尽くしてきました。しかし、この12月議会では、「TPPの批准反対」「原発動かすな」の2つを否決してしまったそうです。市民の民意にそむく議会を変えるために、来年の市会議員選挙に向けて奮闘中です。
24日のニュースを見ると、福井地裁が高浜原発の再稼働を認める判決を出したとか。 一方で、今日はクリスマス。うちの子にも、サンタクロースからプレゼントが届いたようです。 今年もあと1週間。今日は静岡でがんばります。 あ!トキ見ました!7羽くらい!いいことあるかな!