長野県飯山市井出川流域の大規模な山腹崩壊による土石流災害について、武田良介参院議員ら党現地調査団が、現地や、市役所、避難所などを訪れ、避難住民や関係者を見舞うとともに、現状や要望を聞きました。
市役所では、復旧の指揮にあたる足立正則市長に対応をいただき、現地の地図を示しながら、今後の梅雨の時期に向けた対応や、避難先の対策、農業用水の確保などについてご説明いただきました。武田議員は「私たちも、今必要なものはただちに対応し、今後必要なことも、国、県、市と力を合わせて対応したい」とあいさつ。
その後、現場や対策本部を訪れ調査し、現況を聞きました。井出川上流に架かり、土石流センサーが設置されている羽広大橋の上から濁流の痕跡を確認。監視体制などの状況を聞きました。
山腹崩落個所が眺望できる丘の上からは現場を目視。
対策本部のある地区のセンターでは、監視モニターなど状況を見せていただきました。
下流で避難指示が出ている桑名川地区でも、濁流の痕跡を調査し、対策工事の現場を見ました。
避難所では、避難者をお見舞いし、現状や要望を聞きました。40代のご夫婦は「先が見えず、これからどうなるかわからない。今後のことを考えると恐怖だ」「家が流された訳でないので、保険がおりない」「普通の生活がいかに幸せだったが。早く元の生活を」「木や岩が音を立てて流された光景が忘れられない」と訴え、ストレスで体調がすぐれない事を話されました。
調査の中で、災害地域はこれまで土石流が起こったことはないとのこと。国土交通省は調査で、崩落原因は融雪水としています。現場一帯は豪雪地帯で、雪が1mも2mもの残っているところに、30度近くに温度が急上昇したことで、大量の融雪水が出たのではないか。豪雪地帯と温暖化等による異常気象が重なり、これまで想定しえなかった場所でも同様の災害が起こる可能性がある。また、山林の荒れによる保水力の低下も影響しているのではないかとの指摘もされました。
調査には和田明子、備前光正の両県議、ながせ由希子長野1区候補らが参加。藤野保史衆院議員と井上哲士参院議員の秘書も同行。林喜美治、渡辺美智子、竹井政志の各市議が案内してくれました(スタッフ)。