活動日誌

追い詰められる自民党と野党共闘

 「自民党 歴史的大敗」――東京都議選の結果は、安倍政権の終わりの始まり。政治を変える潮目の変化となりました。自民党を敗北に追い込んだのは、間違いなく都民のみなさんでした。

 都議選の本番中、私が街頭で訴えていると60代の男性2人が拍手をしてくださいました。すると、偶然にも自民党政党カーがやってきて信号待ち。はじめは私の演説に負けまいと元気に手を振っていましたが、男性2人から自民党政党カーに対して「国会開け」とか、疑惑解明せよという声をかけられると、手は車に引っ込み、信号が青に変わると静かに去っていきました。都民の力で、自民党を追い払ったのです。私の演説はただのきっかけで、都民自身の力で、自民党を敗北させたのが今回の都議選だったと、象徴的に振り返っています。

 都民の審判を、全国民の審判へ。来るべき解散総選挙で、安倍政権を退陣に追い込むために、市民と野党の共闘をどう発展させるか。多くのみなさんの関心となっています。

 先日は「市民連合 伊賀名張」のみなさんに呼ばれ、「安保法制廃止と私たちの未来Vol,3」に参加しました。昨年の参議院選挙では、市民と野党の共闘で民進党の芝博一参院議員を誕生させた三重県。第1回目は、その芝参院議員を、第2回目は民進党の松田直久衆院議員をお招きし、今後も各党、各議員を招いて懇談会を開催する予定とのことでした。

「来るべき解散総選挙で、市民と野党の共闘で勝利をつかみ取る展望はどこにあるのか」「昨年の参院選から1年、野党の共闘はどう発展しているのか」――市民連合のみなさんの最大の関心でした。

三重県のみなさんは、昨年の参議院選挙で、野党の共闘は難しいけど必ずできると確信を持っています。芝議員が統一候補としてまとまったのは、全国で最後から2番目と非常に時間はかかりましたが、選挙をたたかうなかで芝議員自身が変わったといいます。野党共闘でたたかうことが決まった当初も、日本共産党とは握手もしない、各党が集まる共同街頭宣伝には応じないなどの姿勢だったものが、見知らぬ市民が芝議員の街頭演説に次々集まり、押し上げてもらうなかで、「政治を変えるのは国民だ」「私自身が変わった」と発言するに至っています。そうした経験をした三重県のみなさんが、衆議院選挙での野党共闘を展望し、日本共産党の話を聞く場だったわけです。

 私は、「他の野党について評価はできないが、安倍政権が憲法改悪を公言するもとで、立憲主義・民主主義・平和主義を守るという大義をかかげて、日本共産党は堂々と市民と野党の共闘を発展させようと呼びかけ続けていく」と話しました。これには納得、共感が得られたと思っています。

 日本共産党が、堂々と胸を張って、政治を変えるために力を合わせようと呼びかけることが、これほど待たれている情勢はありません。安倍政権を国民の世論と運動で包囲し、来るべき解散総選挙へ臨みたいと思います。北陸信越ブロックから藤野保史衆院議員、にしざわ博予定候補の勝利はじめ日本共産党の躍進と、野党共闘の勝利で安倍政権を退陣へ。ときの政権から憲法を守る歴史的たたかいに、正面から立ち向かいたいと思います。