活動日誌

解散・総選挙へ

解散直後、国会前で市民に訴える志位和夫委員長

9月28日、臨時国会の初日、衆議院は冒頭解散。森友学園、加計学園の疑惑隠しの解散だ、という指摘は当然です。先の国会では、安倍政権はまともな答弁をしない、証人喚問もしない。そして憲法に基づいて野党が臨時国会を開くよう求めても開かない。やっと開会という冒頭で解散ですから、疑惑を闇に隠したいのでしょう。安倍首相は、今回の解散を「国難突破解散」といいましたが、自分の困難を突破したいだけの解散です。

 

 ここ数日、民進党が、小池百合子東京都知事が代表となり立ちあげた希望の党へ、事実上の合流をしていくという流れが報道されています。希望の党に公認をもらって選挙をたたかいたい人、希望の党には加わらないという人、まだ全体象は見えない、流動的な情勢です。

しかし、希望の党とはどういう政党か。だいぶ見えてきた。

小池百合子氏は、誰でも受け入れるのではなくて、安保法制、憲法観で一致するかどうかを判断する。一致しない人は排除する旨の発言をしています。希望の党は、安保法制を容認し、9条を含む改憲の議論を正面からやる政党だ、そういう政党としてまとめたいということです。

 

この希望の党に入っていく方は、たしかに改憲派です。日本のこころが希望の党に入っています。日本のこころのみなさんは、参議院では、自民党と同じ会派を組んでいます。もともと、“自民党と”いっしょに政治をしても矛盾のない党が、希望の党に入っていく。若狭氏も元自民党衆院議員、安保法制を強行採決する安倍政権を支える立場にいた方、小池百合子氏自身が、自民党にいて大臣までしている、憲法は変えるべきと繰り返し発言してきた…。

 

市民のみなさんの運動は、安保法制の成立許さないと広がった。立憲主義を守れ、憲法まもらない総理はいらないと。安倍政権が2015年9月19日に安保法制=戦争法を強行した。日本共産党はその日のうちに、野党共闘で安倍政権を倒そうと呼びかけ、市民と野党の共闘が進められてきた。この願いに、希望の党がこたえることは、できません。

 

 安倍政権は、憲法を変えることを明言しています。この臨時国会にも、改憲案を示すとも言われていたわけです。最大の狙いはここにある。

 「戦争はしない」と誓った、世界に誇るべき平和憲法を守るために、この総選挙は、安倍政権を倒さなければいけないし、希望の党にも希望を託せない。

 

 日本共産党は、この2年間、日本中の草の根に広がった市民と野党の共闘の発展に、引き続き力を尽くします。安倍政権を倒して、安保法制廃止、日本を戦争する国に作り変えないためにはこれしかないですし、この国の主権者は、国民一人ひとりですから、市民のみなさんと力を合わせなければ、本当の勝利はないと思うのです。

 

 こうしている今、現在も、例えば沖縄では辺野古の新基地建設に反対して座り込みを続けている方もいる。原発の再稼働は許せないと切実に願っている方がいる。年金が削られ、介護サービスも減らしながら必死に生活されている方もいる。

 希望の党に入って、どうやってこうした国民の声にこたえていこうというのか。それぞれの政党や議員、候補者にとって、政治家としての信念、さらには生き方が問われる総選挙になっている。