「働き方改革」から裁量労働制を削除し、安倍首相は「裁量労働制の方が労働時間が短いというデータもある」という答弁を撤回した。過労死を考える会のみなさんはじめ、国民の世論と運動の力だと実感する。
振り替えると、2月26日に国会で行われた大学生との交流イベントは面白かった。
首都圏の大学生1,2年生が多く、憲法や年金、北朝鮮などのテーマがあったが、私のテーブルは労働法制。当然、裁量労働制について質問が集中した。
「自由な働き方を選択できる」と与党議員が法案について触れたが、「労働時間が長くなるのではという批判もいただいている」と説明。
私も「営業ショクヘ拡大というが、公務や医療、教育などの、職場ではどうかわるか」「実態がどうなっているか、調べてみたらどうか」と話しました。
終了間際、ある学生が「これだけお伝えしたい」と話しかけてくれた。お父さんが過労で倒れて、もう働けない体になってしまったというのだ。
「正月三ヶ日しか休まなかった。午前1時から午後4時まで、毎日働いていた。倒れても、仕事に誇りはあるし会社に迷惑はかけられないと労災も申請しなかった」
触れなかったけど、自らの父親の過労死を覚悟した様子に私には見えた。会社が好きでも、仕事に誇りはもっていても、体を壊すまで働かせることは許されない。
裁量労働制だけでなく、高度プロフェッショナル制度も、残業時間規制100時間も許されない。引き続き、国会でたたかう。
(写真は2月26日に国会で行われた大学生との交流イベント)