活動日誌

新潟:被災地村上市へ

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震災から10日間。被災地新潟県村上市山北地区の現在は…。
全壊0棟、大規模半壊3棟、半壊20棟、一部損壊553棟とのことだが、実際の被災者の方は何に困っておられるのか…。

今日、日本共産党の稲葉市議、竹内市議が再び被災地へ行くということだったので、同行させていただきました。

まず尋ねたお宅は、応急危険度判定で要注意の黄色の紙が張られ、瓦は数枚落ちた程度とのこと。しかし、お宅に上がらせていただき、被害の大きかった2階を見ると、壁がくずれ、窓に隙間、押入れも使えない状況でした。
「罹災証明の発行も始まったと聞きましたが」と話しかけると、「諦めてますから」と第一声。
「一部損壊と判断されると何も公的な支援はないんでしょう!?だから罹災証明の発行もお願いしに行っていない。自分の貯めてきたお金で何とかするしかない」とおっしゃるのです。

「政治がみなさんを諦めさせてちゃいけないですね、確かに一部損壊では支援はかなり限られるけど、市の単独事業も含め、拡充を迫ります」とお話しました。

(※ちなみに、先日の閉会日の参議院災害対策特別委員会では、被災者生活再建支援制度などにおいて、「一部損壊も支援対象に含むべき」との請願を、日本共産党(私)、立憲民主党、国民民主党の理事は採択すべきと主張しましたが、自民党、公明党、維新が保留し、採択となりませんでした)

2階の窓から近所を見ると、瓦が大規模に落ちているものの、ブルーシートもしていないお宅も。「あのお宅は空き家。あちこちにある」というのです。
昨日からの雨で雨漏りもすごいことを想像すれば、もはや住めません。実際の被害は、数字以上にあるのではないか。
確信に変わりました。
実際、今日6/28に社協に寄せられた声に「昨日の雨で、雨漏りしているところがまだあったことに気付いた。ブルーシートをお願いしたい」という高齢の一人暮らしの方からのものがあったと聞きました。他にもたくさんいらっしゃるかもしれません。
最後に、「見に来てくださって、ありがとうございました」と涙を浮かべておられた姿を忘れません。

別の方から、「崩れそうなブロック塀の解体と回収に困っている」との話も事前にうかがっていました。
解体には家族の応援も受けてやりたいが日程がいつ合うかわからない。しかし、市の無料回収には7/21までと聞いている、その後は有料だと聞く。しかし、そんなお金はない、ということなのです。確かに、地域を歩くと崩れそうなブロック塀は散見されます。

その足で村上市役所に寄り、見てきた現実、被災者のなかに諦めがあっては必要な支援すら求められないのだから、より丁寧に実態を掴み、生活再建に支援をと、両市議と求めて来ました。

対応していただいた長谷部参事は、「行政の支援を被災者のみなさんにきちんと伝えたい」と話し、中村環境課長は「7/21の期限は柔軟に対応する」との答えられました。
行政の支援が、被災者の方から諦められてしまっては、被害を小さく見ることになる。出来る支援も拡充すべき支援も、できなくなる。そんなことがあってはならないと、稲原、竹内両市議とともに重ねて求めました。

まだまだ、被災者のみなさんへの支援はこれからも求められるということを、改めて実感しています。