活動日誌

自家用有償旅客運送はライドシェアの「突破口に」

本日、自家用有償旅客運送はライドシェアの「突破口になる」と竹中平蔵氏も発言する、自家用有償旅客運送を拡大する法案の審議で質問にたちました。

自家用有償旅客運送とは、バスやタクシー事業者が公共交通サービスを提供することが困難な地域に限り、二種免許を持たない方が不特定の乗客を有償で運ぶことで、いわゆる白タク行為にあたることから、例外的、限定的に認められてきたものです。
今回の法案は、旅客の範囲を地域住民から、観光客・ビジネスマンなどまで広げるもので、白タク行為の拡大に道を開く!と反対しました。

いまでも観光客を運ぶことはできますが、市町村長が必要と認めるときでした。この条件を外して法定してしまうのです。

「自家用有償旅客運送は、バスやタクシーといった公共交通サービスが提供できない地域で、地域の関係者も参加した会議で決める」(だから、無制限の拡大にはならない、ウーバーみたいな事業者も入らないという趣旨)との答弁が繰り返されてましたが、
その会議での合意は「全会一致を意味するものではない」「会議体ごとに過半数とか、3分の2に決めればよい」と、国交省は2018年に通知して強調しました。これでは、自家用有償旅客運送はタクシー事業を駆逐してしまうという事業者の声がないがしろにされると指摘。(資料)

自家用有償、ライドシェア拡大へ、竹中平蔵氏のいう突破口にならないよう、ライドシェア部分だけを削除しようという修正案も出しましたが、これは否決。そして、原案が可決されてしまいました。

このコロナの中でやることか!
参議院での質疑時間はわずか2時間45分。私の質疑時間は15分。悔しい質疑となりました。

どこでも地域公共交通の維持発展は切実な課題だけに、引き続き取り上げたいと思います。

詳しくはこちら(国会質問のページ)