活動日誌

金沢市で観光関係の方々から聞き取り

Gotoトラベル が混乱のまま突入した4連休の初日、金沢市の近江町市場、ホテル業、ビル管理業の方から聞き取り。

●近江町市場
「潰れかかっているよ」「何軒か店を閉めたんだ」「お客さんが来てくれるのは嬉しいけど感染は怖いね」ーー悲痛な声が店主から次々と。

共通していたのは、(1)Go to はいまじゃない。感染が拡大している。補償をして休業要請し、後ろ倒しならわかるが。(2)給付金もありがたいが全く足りない。例えば期間限定でも消費税を下げてほしい、という声。
当然の思いです。
印象に残ったのは、「観光客が来なくなったとき、近江町市場を支えてくれたのは地元のお客さんだった。もともと地元の市場であり、観光市場に変貌していることは頭でわかったいたが、止められなかった。それがコロナ禍で大きな影響を受け、これでよいのか見直すときでは」との話でした。
なるほど、かつてと違い、インターネット販売もあるなど商売環境も変わるけど地元の市場としての性格を守りたいという思いを深く刻みました。

●ホテル業、かがやき会
かがやき会とは、金沢のホテル業者間の情報交換を目的に始めた集まりとのこと。その活動を始めたなか、コロナ感染拡大の状況に直面し、金沢市へ支援を求めるなどされてきた団体です。
金沢のホテル客はインバウンド約10%、関東30%、関西30%、その他30%という規模感だそう。例年4月~6月は桜や立山へのお客さんで混む時期、夏場はそこそこですが、10月は紅葉などで増え、冬場は「地獄の冬」と表現されるような時期だそうです。
つまり、このところ台風やコロナ禍でお客さんが入る時期に、全く「貯金」ができず、夏を迎えそうとのこと。

始まったGo to ですが、「とりあえず東京のお客さんでも宿泊証明書は発行しています。お一人お一人に作成しますから、今日も担当と私が二人で数時間作業していて、かなりの仕事です」。
「チェックイン時に熱があったらどうするのか。法律では宿泊を断るわけにはいかないが、しばらくの間、部屋に入ってもらうのか。その場合、キャンセル料はどうするのか。風評は大丈夫か」などなど、ホテルは混乱しています。やはりここでも、Go to はいまじゃない!

●ビル管理業者の方
金沢市片町は観光客というより地元の飲食店が立ち並びます。
「夜の街とか言われて、外で一杯呑むことが悪いことという風潮のなか、先が見えない」と話します。
ビルにはほとんどが飲食店が入居されてますから、ビル管理業の方から見ても切実です。自粛のなか、テナント料に関する相談がたくさんあり、25%割引しました。
「国で始めた家賃支援は、野党案はオーナーに出すものだったはずだが、結局借主である事業者に出すことになった。6ヶ月分まとめて出すというが、それが我々へのテナント料となってちゃんと入ってくるのか心配だ」。
テナント料を割り引いているオーナーさんは他にもおられるので、そこに対する支援は?とお聞きすると、「それも嬉しいが、お金をくださいということより、消費税を下げてみたらどうか」との声。やはり、ここでも!

大変学ばせていただきました。この声、生かします!