活動日誌

国土交通委員会で質疑。タクシー・バス運転手の休息時間とリニア工事事故について

国土交通委員会で質疑に立ちました
 
■タクシーやバス運転手さんの休息時間について。
 
現行、業務と業務の間の休息は8時間は取りましょう、となっている休息期間の基準。いま、9時間とするか(使用者側主張)、11時間とするか(労働者側主張)が議論されています。
私は当然、11時間にせよ!と質疑。
 
現行の8時間では、健康被害を要因に事故が発生してしまっています。
そりゃそうです、8時間の間に、出勤・退勤・食事、入浴、家事育児全てありますから、睡眠時間は4時間程度。
これで次の業務では、事故を起こしてしまう。
だったら、+3時間で、せめて7時間程度の睡眠が取れるように!安全運行にとって当然。しかし、斉藤大臣は、最後まで一般論で命が大事と言うだけで、
実際の時間は「労使で決められるもの」。
 
政治家の役割果たしていないですよ!
 
 
■リニア建設トンネル工事
 
昨年10月から3度の事故が繰り返されているリニア工事。
岐阜県、長野県、愛知県と事故がありました。
なぜ繰り返されるのか?
 
私は、2027年開業を譲らない中、後期短縮=無理な工事を強いられているのではないかと思います。
仮にそうだとすると、これからもっと事故が起こりかねません。
建設業を所管する国交省として、無関心ではいけない!
なのに…。
 
昨日3月7日は、長野県が安全対策が行われているのかと徹底を要請、長野県内のトンネル工事が全てストップ。
 
それに対して国は、「事業者であるJR東海が行うもの」と、全て事業者+JR東海に丸投げ。
政治の役割果たしていないですよ!!
 
 
 
 
 

運転手の休息11時間拡大を

武田議員 医学的根拠ある

写真

(写真)質問する武田良介議員=8日、参院国交委

 日本共産党の武田良介参院議員は8日の参院国土交通委員会で、バス運転手など自動車運転者の勤務終了から翌日の勤務までの「休息」を11時間へ拡大するよう求めました。

 自動車運転者の働くルールを定めた改善基準告示は厚生労働省労働政策審議会で見直しています。昨年10月の案は、休息は現行の8時間を大きく上回る「原則11時間」としていました。

 武田氏は「労災認定基準が根拠であり、脳や心臓疾患の発症は、睡眠が確保できないような長時間労働の関連が強い。つまり休息11時間は医学的根拠のある提案だ」と強調しました。

 ところが同審議会では2月に休息「9時間」案を提出。武田氏は「この根拠は何か」とただしたのに対し、厚労省の担当者は「委員からさまざまな意見をいただいたことから改めて提示した」と、根拠は示しませんでした。

 武田氏は、2018年に一部改正された旅客自動車運送事業運輸規則などに「乗務員を乗車させてはならない事由」に「睡眠不足」が追加された点を指摘。「十分な睡眠とは、どういうものか」と尋ねました。国土交通省の担当者は「6~7時間の連続した睡眠」と答えました。

 武田氏は「(案の休息)9時間内に通勤、食事や入浴、家事、育児などをやって、6~7時間の連続した睡眠はどうやってとれるのか」と追及しました。

 斉藤鉄夫国交相は「事業者が十分な休息を与えることが必要」などと答弁。

 武田氏は「6~7時間の連続睡眠は、科学的根拠をもって、国交省がマニュアルに記載したもの。安全確保のために厚労省の審議会でも11時間が必要だと堂々と主張すべきだ」と強調しました。

(「しんぶん赤旗」2022年3月9日付より)