台風21号による被害調査のため、三重県伊勢市へ。本村伸子衆院議員、岡野恵美、山本りか両県議、楠木宏彦、黒木騎代春両市議とともに。被災されたみなさんに、心から御見舞い申し上げます。
宮川水系では、勢田川雨量観測所で総雨量665mm、時間最大80mm/hと、過去最高を記録したとのこと。
一ノ木地域では「51年ここにいるけど、床上なんて初めて」と。勢田川の支流になる桧尻川の川幅を広げてきたが、泥をあげていればここまで被害が広がらなかったのでは、という声も。
また「早く避難した方がいいね、と話していたが、歩いて行ける中学校はまだ子どもがいると断られ、自主避難施設とされるところに行くように言われたが、歩いたら30分~40分かかる。タクシーも走っていない。やっと中学校に入れるときには道路も浸水していた。避難所には毛布がないからと持参した」など当日の様子も詳しくお聞きしました。
合併地域である小俣町の宮前地域では、「防災無線は聞こえなかったし、携帯電話にも避難勧告の連絡は来なかった。水に浸かり始めたらあとは早いものだった」と。
地域内で、避難していない人はいないか確認し、歩行器がないと歩けないお婆ちゃんがベッドの上で震えているところを助けたという話もお聞きしました。
ここは道路にたてば胸の高さまで水に使ったと言います。家財道具や畳はすべてダメになり、アパートもフローリングや内装、外装、エアコンの室外機など直さなければならず、持ち家でも、アパートの大家さんでも大きな負担です。
「消防署も手一杯なんでしょうけど、自分達で何とかしてくれといわれてしまった」「どこに何を頼んだら、何をしてもらえるのか、私らには届いていない」と行政の対応に課題も出されました。
農業被害、海苔の養殖の被害も甚大とのことです。(時間の限りがあり、十分聞けず。改めてお聞きしたいと思います。)
伊勢市は、国の対応待ちでは遅れるからと、市独自に床上浸水被害に対する2万円の見舞金を出すことを決定したり、営業再開に向けての融資返済の利子補給などの対応を始めていました。
被災されたみなさんに、改めてお見舞い申し上げるとともに、復旧と生業の再建、生活を取り戻せるよう取り組みます。
→赤旗記事「台風被害 支援と情報を/三重・伊勢 本村・武田議員ら聞き取り」