活動日誌

福島県いわき市遠野町で、集中立地する風力発電計画について現地視察し、お話をお聞きしました

福島県いわき市遠野町で、集中立地する風力発電計画について現地視察。遠野町の環境を考える友の会のみなさんからお話をお聞きしました。
岩渕友参院議員、宮川えみ子県会議員、高橋七重平田村議、岡部淳一古殿町議らと視察。懇談会には、伊藤浩之、みぞぐち民子、渡辺博之いわき市議も参加いただきました。

再生可能エネルギーの普及は当然必要ですが、これまで私が視察してきた太陽光のように風力発電にしても乱開発になってはいけないし、景観や健康、生活への影響や災害への不安などを残したまま、何でもできるということでは困ります。

遠野支所へごあいさつしながら、遠野町に関わって2つの事業計画、合計39基の建設計画があることをお聞きし、現地視察へ。
現地は急傾斜地でした。保安林であったり、条例に基づく水源保護地域であり、山地災害危険地区に指定され、土石流災害を懸念する声がたくさんあがりました。
この地域は、井戸水で暮らす方も多く、風車の設置工事や工事用道路の建設による土地改変は、住環境への死活問題との訴えも。
風車の影、超低周波問題なども大きな不安です。

「東日本大震災のとき、ここも全壊や大規模半壊のお宅もあった被災地。やっと住環境が整い始めたところで、どうしてまた生活環境に大きな影響を与える計画に直面しなければならないのか」
「原発が作られ、矛盾を抱えながら電気を消費地に送ってきた福島が、今度は風力で矛盾を抱えながら消費地に電力を送らないといけないのか」(ともに発言要旨)
という訴えは、ただ法的にはどうかということを超えた福島からの声として胸に刻みたいと思います。

考える友の会のみなさんも、もちろん再生可能エネルギーや風力発電一般に反対しているわけではありません。しかし、普及にあっては事業者や行政、地域住民のみなさんの間で様々な検討、合意を要するし、何より国の責任は大きいと思います。
少なくとも、今回の計画では、当初の予定では17基の建設計画を9基に減らすと変更がなされているようですが、1基をみれば大規模化するという変更で、政治の力で抑制的であるべき部分をつくることは大事ですが「基数の削減」のみの抑制だったとしたら不十分です。
引き続き、検討していきたいと思います。