私が選ぶ2017年の漢字は、「核」です。
一つは、核兵器禁止条約が国連総会で採択されたことです。条約は、日本と世界の平和運動の成果であり、昨年の特筆すべき前進だと思います。
二つは、皮肉の意味を含め、北朝鮮の核・ミサイル問題です。絶対に戦争も核兵器の使用も許されません。安倍政権はトランプ政権に無批判の姿勢を改め、対話による平和解決に力を尽くすべきです。
安倍政権は、北朝鮮の脅威を持ち出し、核兵器禁止条約は理想論であり、現実的核軍縮をすすめると言います。しかし、核兵器がもたらす壊滅的な被害とその非人道性という日本が経験した現実こそ、認識すべきです。自らが経験した戦争の惨禍を、他の国に対する脅しに使い、核の傘のもとで平和を保つ。日本政府がそんな姿勢であってよいはずはありません。二度と「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないように」、日本政府は憲法どおりに、務めなければならないはずです。
憲法の精神が輝く情勢となりました。2018年は安倍政権による憲法9条改悪を許さない運動に全力をあげます。