本日、参議院環境委員会で質疑。テーマは、東京電力が再稼働を狙う柏崎刈羽原発のフィルタベント装置の問題です。
これは、地震によって液状化現象が起こった場合、フィルタベント装置の基礎に損傷が生じ、機能しない恐れがあると、東電も規制委員会も知っていたにも関わらず、設置変更許可の後、工事計画をつくる段階になって、先月公表されたもの。新潟県の米山県知事も「聞いていない。きちんと情報をもらえないと信用できない」とコメントされていたものです。
手続きはちゃんと踏んでいるという旨の答弁が、東電からも、規制委員会からもされました。しかし、問題は「液状化するところでも対策とれば大丈夫、原発は動かせる」という発想にあると思いますし、それが東電の隠ぺい体質の根っこにあると思うのです。
手続きに謝りはないと言われても、住民・国民は納得できるものではありません。東電は「会見で明らかにしてきたが、住民の皆さんに十分伝わらなかった」と答弁しましたが、会見といっても資料につけただけ、それも特出しして書いたわけでもなく、表に追加したフィルタベントの項目があるだけ。もちろん、会見で口頭での説明もされていないものでした。
住民の側に非があるわけではありません。
環境大臣であり、原子力防災担当大臣である中川大臣に認識を求めましたが、判を押したように「コメントは差し控える」との答弁。これで、フィルタベントと整合性をもった避難ができるのか、原子力防災に責任を負えない姿勢ハッキリしたと思います。
引き続き、追及していきます。