活動日誌

「新潟水俣病」救済を

 参議院環境委員会で新潟水俣病について質問しました。国は、不知火海沿岸での水俣病公式認定後も対策をとらず、新潟でもメチル水銀による健康被害を生じさせた「第二の水俣病」であり、国と加害企業の責任は明確です。
 私は阿賀野患者会のみなさんからお話をお聞きしました。「差別や偏見があり、一家族一人しか認定を受けないでいた集落がある」「公式認定後に生まれた40代の方でも手足のしびれや耳鳴りに苦しむ被害者がいる」という事実を大臣に突きつけ、直ちに救済すべきと迫りました。
 大臣は、「取り組みは道半ば」と事実上、水俣病は終わっていないという認識を示しましたが、水俣病認定については、曝露・症状・因果関係について総合的に検討すべきとの従来の姿勢は改めませんでした。それでも新潟から傍聴に来てくださった患者会の方は、「国会の場で『道半ば』との答弁が引き出されてよかった」と評価してくださいました。一方で、「国は被害者が死ぬのを待っているのではないか」との言葉には胸がつまる思いです。引き続き、追及したいと思います。
 本稿執筆の現在、自民・公明両党が衆参両院議長に対し、国会の会期延長を申し入れたとのことです。首相の疑惑に蓋をしたまま、議会制民主主義を壊したまま、与党の通したい法案を強行するための会期延長は反対です。
水俣病問題の質疑を通じても実感した国民不在の安倍政権を倒すため、頑張る決意です。

(『しんぶん赤旗』東海・北陸信越のページに掲載)