気候変動に関する政府間パネル、IPCC の特別報告書の勉強会が東京都港区で開催され、参加しました。
主執筆者である甲斐沼美紀子先生がお話されることもあって、主催者のWWFジャパンも驚くほどの申込み。今年の猛暑という実感も踏まえて、報告書に対する関心の高さがうかがえるものでした。
パリ協定は、気温上昇を2℃以内に、そして1.5℃ならばリスクを減らせるということですが、今回の特別報告書は、1.5℃に押さえることがいかに大切かを示しています。
海面上昇によって、居住地・ふるさとを奪われる脆弱国の悲痛な声があります。日本でも、熱中症で生活保護受給者の方がエアコンもなくなくなる事態もひろがっています。
しかし、現在の各国の削減目標では、1.5℃はおろか、2℃目標の達成もできず、3℃程度上昇するのではとの指摘がされています。
1.5℃を目指すことがグローバルスタンダードになる可能性もあるなか、少なくとも2℃目標すらできないであろう日本の対策を見直していくことがどうしても必要だ、と実感しました。