「今年は雪がない」との会話がどこでもされています。今年の異常な暖かさ、雪不足は多くの方が持つ危機感となっています。
白馬村に2月22日、藤野やすふみ衆院議員とともに伺いました。白馬村では「ペンションの宿泊客がキャンセルされている」「スキー場も下の方は雪がない」などの声が寄せられています。北アルプス白馬連峰のもと、豊かで美しい自然と景観に恵まれている白馬村だけに、観光業に対する影響は深刻です。
こうした事態を受けて、白馬村は「白馬村気候非常事態宣言」を昨年12月4日に発しました。「宣言」では、「気候変動は、本村にとっても極めて深刻な脅威であり、雄大な自然の恵みを受けてきた本村だからこそ、今こそ、村民とともに気候変動に対して行動を起こさなければなりません」と述べています。その切迫感が伝わってきます。
白馬村では、昨年9月に「グローバル気候マーチ」が行われました。白馬高校の有志3人が呼びかけて実現したもので、たいへん注目を集めました。横山秋一副村長にお会いした際、気候非常事態宣言を発したことについて、「高校生に背中を押された」と話されたことは印象的でした。「ペットボトルは使わない、レジ袋は使わない。そんなことから村民一人ひとり行動するようになれれば」というのです。若者が政治を動かす時代です。
政府がいま、下すべき決断は、石炭火力発電から撤退するという決断です。パリ協定に基づき、温室効果ガスを削減しなければなりません。青年の行動に励まされ、政治が責任を果すようがんばります。
(しんぶん赤旗 2020年2月29日付掲載)