長野県東御市にて、台風19号で被災した護岸復旧工事で見つかった不具合(不良工事、不正工事と地元の方は指摘)事案について現地調査&説明聴取。
ブロックのズレや隙間を間近で確認したかったが安全のためということで入れてもらえなかった。
発注者である国土交通省千曲川河川事務所と、受注者である大林組の経過報告、不具合事案、原因分析などの説明で見えてきたことも。
「設計図が確定しないまま作業に入った」の説明。しかし、もう少し説明を求めると、「一般に標準的な断面図を示し、個別の断面については現場で判断することが通常のやり方ですので」との説明もある。
その是非は別にしても、だとすると設計図を確定させることが今後の再発防止に役立つのか?現場では、そんな面倒な手続きを厳密にやっていたら工期に間に合わないという矛盾を指摘する声があがるのではないか?
疑問が湧いてくる。
一番見るべきは、地元の方の不安な思いだ。堤防が崩れ、自宅の土台が、隣接する畑が崩れるところを見ている。また大雨が降ったら…台風シーズンに間に合わなかったら…。再施工を急ぐとともに、大雨がきても安心できる工事をしてほしいとの声。
現場で働く労働者のみなさんには体に気を付けてがんばっていただきたいし、再びこのようなことがないように、徹底した検証が求められる。