活動日誌

新潟市秋葉区の原油流出現場を調査視察―環境影響、自治体負担が深刻

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倉茂政樹・新潟市議から情報をいただき、同市秋葉区の原油流出現場を視察!
新潟市と新潟県から説明いただきました。年末のお忙しい折、ありがとうございました。
 
かつて、国が鉱業権を与えて開発してきた油田から原油が流出しています。
原油が流れ出すと、信濃川、阿賀野川などに流れ込み、飲料水、工場用水などにも影響するということで、吸着マットを使って油の回収作業にあたっている真っ最中でした。寒い中、本当にお疲れ様です。
 
新津は、油田のまちだっただけに、資料では150箇所もの坑井(こうせい)があり地表に井戸が見えなくても大地から染み出している箇所もあるということでした。写真のマンションの近くの新津川でも、川の土手に木製の矢板みたいなのがありますが、それが染み出した原油を川へ流さない壁なんだそう。街の真ん中のショッピングセンターのすぐ近くです。
 
市は、原油が染み出さないように、当時の坑井を封鎖するか、あるいは出て来る原油を水と分離する油水分離施設を作るか検討しているそう。全て封鎖できればいいが可能なのか、そもそも封鎖に使う重機を山に入れられるか、仮に分離方式にするにしても吸着マットなどの作業などは市の財政持ちだしで、元々国が与えた鉱業権で初めたのだから自治体負担はおかしい話です。
 
しかも、封鎖事業をするなら補助制度があるが、分離方式を選ぶなら補助制度はないとのこと。
日本全国どこにでもある問題ではない。個別の地域で対応すべきこと、などという認識ではなく、国が油田をしっかりと閉じて後世の世代にツケを残さない責任を果たすべきだとただしていきたい。