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象牙取引規制ぜひ 国際制約受け日本国内も/環境委員会で質問

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「種の保存法」改正案の質疑で、武田良介参院議員は、国際的要請に応えた象牙取引規制を求め質問しました。

武田議員は、昨年、ワシントン条約の締結国会議で、象牙の「市場閉鎖決議」が挙げられ、各国が閉鎖に向かう中、日本が唯一の合法的市場となり、違法な象牙を呼び込むことになると指摘。日本の取引規制で、象牙の登録が全形を保持したものに限定され、分割したものは対象外となっていますが、密輸では分割したものが持ち込まれていること示し、同条約を履行する規制となっていないと追及。同条約の誠実な履行を求めました。
 山本公一環境大臣は「実務上困難な面がある。業者の管理で適正化を図る」と答弁。武田議員は「それでは、取って代わることはできない。取引そのものを規制すべき」と重ねて追及。山本大臣は「国際的な制約が生まれてきているなら、理解されるよう、国内取引も合致していく必要がある」と答えました。
 

 また、里地里山の希少種、絶滅の恐れのある蝶などを、保護区など設定し保護するよう求め質問しました。この「種の保存法」質疑には、環境NGOの方たちが傍聴に訪れました。
 里地里山の環境の悪化や、人の手が入らなくなったことで、蝶などの昆虫や、メダカなどの淡水魚で、絶滅の恐れのある種が増加しています。今回の「種の保存法」改正案では、これに対応した新たな希少種を指定する制度を創設しています。
 武田議員は、長野県が希少な蝶の保護のため、立ち入り禁止の保護区を設定。パトロールや、草刈り、火入れ大学による調査研究を行っていること紹介。国もこうしたものを踏まえ、種の指定や区域の指定、保護事業計画を積極的に進めるよう求めました。
山本公一環境大臣は「自治体、関係者と連携して、保護増殖事業の実施や生息地等保護区の指定を検討したい」と答えました。
 また、武田議員は種の指定や保護区の設定にあたっては、市民やNGOの意見としっかり取り入れるべきと質問。山本大臣は「提案があれば積極的に検討を進めたい」と答えました。

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