活動日誌

地域のみなさんの声を聞き、政治に反映させることの大切さを痛感

新年あけましておめでとうございます。

地域のみなさんの声を聞き、政治に反映させることの大切さを痛感しています。北信地方の農業委員会長のみなさんとの懇談会に参加させていただきました。農地の集約化、大規模化といわれても中山間地での果樹栽培という条件では、国の方針と現実にギャップがあるとの訴えをいただきました。日本の農業は、家族農業を中心に、大地を守り、地域とともに発展してきました。所得補償と価格保障で、農家収入を支え、農業を地域発展の柱として位置付けていくことが大切だと実感しております。

 世界的には昨年、核兵器禁止条約が採択されるという嬉しい出来事がありました。私はこの採択を心から喜びたいと思うのです。条約によって、核兵器は「違法化」されました。広島、長崎の被爆者のみなさんはじめ、日本と世界の粘り強い運動が作りだした条約だと言えます。

 さらに、日本の被爆者と連携した核兵器廃絶の運動が評価され、国際NGO「ICAN」がノーベル平和賞を受賞しました。授賞式でICANのベアトリス・フィン事務局長は「私たちを非理性的で、現実に基づかない理想主義者である」という人々もいるが、「私たちは唯一の理性的な選択を示しています」と述べたそうです。

条約の締結は、日本政府がいうように“現実を見ない理想論”なのでしょうか。私は被爆者のみなさんが訴え続けてきた核兵器の「非人道性」を認識するなら、これを禁止することこそ、政治の現実的な課題だと考えます。

 長野県民の底流にある満蒙開拓の痛苦の経験を生かし、2018年を平和の年にできるよう力を尽くしたいと思います。

(北信ローカル元旦号より)

写真は、2017年11月19日、長野県北信15市町村農業委員会長との農政懇談会に参加した時のもの